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「健康長寿の里 高浜町」実現のための基本方針

平成27年3月 高 浜 町

1.構想の背景

食生活の変化などにより米の消費量は減少し、また、米の生産調整の拡大や農業従事者の高齢化、担い手不足などにより休耕田の増加や耕作放棄地の発生が懸念されています。このため、こうした遊休農地や山林(町有林、民有林)など現状では経済性を持たない土地を活用した米以外の新たな特色のある作物の栽培に取り組む必要があります。
高齢化社会の進展により漢方薬の需要は今後着実な伸びが見込まれておりますが、現状では、原料となる生薬はその大半を中国からの輸入に頼っています。また、最近は中国の国内事情により「第二のレアアース化」が懸念されるなど、生薬業界にとっても輸入品に代わる安全・安心な国産生薬の生産は、一つの選択肢として魅力ある取り組みです。
高浜町では、平成24年度産業振興の観点から、青葉山麓の有用植物調査に行政に先立ち株式会社いきいきタウン高浜が先行的に実施し373種類の有用植物があることがわかりました。そこで、平成25年度よりその保全と活用を考える場として「青葉山麓研究所」を県のふるさと創造プロジェクトの支援をいただき9月に設置、保全と活用の方策を検討してきました。
 平成26年度に入り、栽培技術の習得と販路の開拓について大きな壁に突き当たり、①県内では、専門的な助言、指導等を仰ぐ専門家がいないこと、②薬草は、多くの場合、製薬メーカーと産地との契約栽培で推進されることなど、手詰まり感に悩んでおりました。
こうしたことを背景に、優良生薬の確保と振興を掲げる公益社団法人東京生薬協会(以下「協会」)独立行政法人医薬基盤研究所(以下「医薬研」)と町が連携し、入口(生産)・出口(商品化)を相互に確認しあいながら、国産生薬の安定供給に取り組むこととしました。

2 構想の目標

“健康長寿の里 高浜町”構想では、「1 構想の背景」を踏まえ、次のすがたを実現することを目標とします。

(1)遊休資産を活用した生薬の国内調達モデルの構築と実践
遊休農地や山林を活用した生産から出荷までの一連の体制整備により国産優良生薬の安定供給を実現します。
(2)生薬を環境保全・交流・産業資源として活用した協会・医薬研の社会貢献と町の活性化
生薬を通した町との交流により、協会、医薬研としての地域への社会貢献の実現と産業資源としての活用による町の活性化を実現します。

3 構想の推進期間

“健康長寿の里 高浜町”構想は、長期的な視野に立って実現するものとし、推進期間は、2015年度(平成27年度)を初年度とし、2019年度(平成31年度)までの5年間とします。

4 目標達成のための基本計画

構想の目標達成のために、基本的な施策の方向や主な事業を明らかにするための基本計画を次のとおりとします。

4-1.基本計画の施策と内容

① 生薬の生産・出荷体制づくり
○ オウレンをはじめとする薬用植物の試験栽培を行い、町の栽培環境に適した薬用植物を選定します。
○ 選定した薬用植物について、試験栽培の結果、医薬品の規格等の条件をクリアしたものから本格栽培を行います。
○ 土地の有効活用を図るため、栽培環境に適した薬樹(トチュウ等)の計画植林を行います。
○ 収穫された薬用植物を現地で乾燥・調製し、生薬として出荷する体制を検討し、必要に応じた施設・設備の整備を行います。

② “健康長寿の里 高浜町”のイメージづくり
○ “健康長寿の里 高浜町”のシンボルとして、地域住民の憩いの場となる空間(現青葉山青少年旅行村)を再整備します。
○ 健康長寿の里を活用した薬用植物の産地化を行います。
○ シンポジウムなどの開催により生薬に関する情報の受発信を行います。

③ 生薬を活用した交流プログラムづくり
○ 健康長寿の里(青葉山青少年旅行村)を活かした交流プログラムを行います。
○ シンポジウムなどの開催により協会会員等との交流を行います。
○ 既存の資源(寺社仏閣や散策路)などと併せた集客プログラムを展開します。

④ 薬用植物を活用した特産品づくり
○ 町内企業や農業者による薬用植物を活用した新たな特産品の開発を支援します。

4-2.スケジュール

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5.推進体制について

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